SOLID WOOD
無垢の木の良さを知る
無垢の木の良さを知る
自邸を建築によかったことは
地元の『かいふの木』で家を
建てたいという思いでした。
本物の木に触れながら生活をしたいと思い、
はじめて自ら丸太を
林業家の方から買いました。
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自邸を建築によかったことは
地元の『かいふの木』で家を
建てたいという思いでした。
本物の木に触れながら生活をしたいと思い、
はじめて自ら丸太を
林業家の方から買いました。
適材適所との言葉がある様々な山の木をどこにどのように使うのかを、
ある程度知っていたように
感じていましたが、
実際に自分自身で差配する事が
正直そこからが学びの日々でした。
殆ど森でお仕事をしている林業家さんと
山に木を実際見に行って
木を手に入れている大工さんと
相談しながら図面から『木取り』を
したように思います。
自邸なので失敗したくないけど、
失敗しても自己責任。
図面を完成して、
構造材と羽柄材(構造材補助の材料)を
一通り取り終わった時に、
家を二件ほど建て終わったかのような
疲労感を感じた記憶があります。
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現在に至っては、あの時各々の師匠たちに学んだことが生き、一度山に入って『無垢の木』の良さを知った今となっては、
年に一回食切り旬に出た木を手に入れ、
それをどんな風に最終、
建物の中で活かすか?!
大工さんにどうのように
建物の中で使ってもらうか?!
私が意図するより、素晴らしい木たちが
どこで使われたいか語って
くれるようにも思います。
その声に耳を傾けながら、木を配置する。
そんな建築家でありたいと学びの日々を継続したいと願っています。
無垢の木がどんなに良くても、
均一でない材料を使うことは
技術を持たれている大工さんほど
嫌がります。
どうしたら嫌がらないのか?!
と何年か相談してきた結果。
大工さんがどうしても使いたいと思う
材料を手に入れる事が
一番お互いのためになることだとの
現在の結論に至っています。
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山に入る建築家は、
無駄な時間を過ごしているかもしれません。
でも、山から、土場から一番光り輝く木を
手に入れるチャンスにも出会えます。
少しづつですが、
信頼できる林業家や大工さん、
施工会社の方々と
本物の木
(無垢の木)にしっかり
目を向けた建物を
今だからこそやっと作ることが
出来ると思っています。
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『餅は餅屋に』はとても
大切だとは思いますが、
森に携わる人の領域を侵さず、
仕事をリスペクトしながら理解を進め
関わる人皆さんが最終的に
使われる『お客様』と
つながる絆を一つでも作ること
そんな『無垢の木』 を使い、
建物を作り続けたいと思っています。
外壁に使う
外壁に使う場合は、無垢の木が長持ちするように、木の良さを損なわないように、塗装方法など考えます。
無垢の節無し芯材で、柾目だけを使った奇
跡の外壁です。【林業家の家】
建設当時の『まぜの丘コテージNO11』
10年近く経ち、外壁と内部の床を塗り替えました。元々、良い『かいふの木』の芯材を使った外壁材を使ったことが長持ちの秘訣だと思います。時間が経っても、キチンと塗り替えをしていけば、まるで新しい建物に生きかえります。
無垢の杉板 芯材使用
無垢に木のエントランスドア
大正4年 約100年前に建てられた擬洋風建築当時の『かいふの木』の外壁材で建てられています。一部破損はありましたが、殆どリュース可能でした。
山に80~100年立木でいた材料を指定して丸太から外壁材をとり、1年半自然乾燥させてから使用しています。
内部に使う
床材は那賀川から来た材料で乾燥が
しっかりできたものを使用
壁材は無垢材の無地小節程度の指定をした壁材をH1200で通す
この下駄箱は丸太一本まるごと使って手作りしてもらいました
丸太の皮つき板を吹き抜けの手すりにそのまま使う
大梁+梁+小梁 三層構造の工法柱は
135.150.180,210角を使用
9mの長尺八角形
二階リビングからロフトを見る無垢材の収納棚の奥にキッチンがある
枝付き丸太柱がリビング中央に立つ
RC増の建物内を木質化ドアと壁を同じ材料で作ったので、一体感ある。
洗面所兼廊下から階段に繋がるスリット窓
無垢材の手作りキッチン
塗り壁と木で出来た部屋
建具枠も建具も無垢の杉材
丸太の四本柱で大空間を支える
杉の無垢材に藍を浸透させた材を中央壁に施工
本物の藍なので、光の当たり方によって見え方が違う。